歯内療法|はしもとデンタルクリニック|目黒区の歯医者・歯科

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歯内療法

根管治療とは

虫歯は表面を溶かしながら進行し、原因菌が歯髄の神経に達すると痛みを強く感じます。その際には根幹治療を行い、神経や細菌を除去し、痛みや腫れを取り除く必要があります。根管とは歯の根の部分にある管のことであり、この管の中に神経が存在します。根管治療では、神経を取って根管内を消毒し、薬を詰めて細菌が入らないようにすることで歯を抜かずに治療を行います。

世界基準を目指して

海外での根管治療の費用について

根管治療は専門的な治療のため、欧米諸国では専門の歯科医師が担当します。高い知識や技術、新しい設備が必要で、細かい治療が求められるからです。根管治療の費用は、アメリカでは約30万円、スペインやイタリアでは約15万円、フィリピンでは約5万円というように国によって異なりますが、日本では保険診療で数千円で行えます。
そのため、保険診療で使用できる材料や機器に制限が生じてしまうのが現状です。
日本ではインプラント治療に50万円を払っても、歯を抜く前に歯を守るための根管治療は数千円の保険診療で済ませてしまうことが多いです。神経を失うと歯の強度がやや下がるとしても、天然の歯を精密な根管治療で残すことはもっと価値があるはずです。

1本の歯の価値は約100万円あります

天然の歯の価値を考える時、損害賠償の事例が参考になります。2001年に、ある歯科医院において、誤って別の歯を抜かれた際に、損害賠償として約118万円が支払われたそうです。この情報などをもとにすると、1本の歯の価値は約100万円くらいだと考えられます。

当院の自由診療の根管治療は、
保険の診療とはここが違います

歯科用CTを活用し、複雑な根管を3次元的に検査・診断しています

人や歯によって歯の根の数や形は異なります。当院では、歯科用CTを活用し、3次元画像を基に、複雑な歯の根を診断し、一人ひとりにあった治療計画を立ててから治療を行っています。

保険診療で使用する2次元のレントゲンでは、根が重なっていたり、湾曲している形状の場合、それを確認できず、経験や勘をもとに治療をする必要があります。

歯科用CTを活用することによって、歯根破折などの早期発見、早期治療が可能となることや、緻密な処置が可能となります。

ラバーダムを使用し、細菌を含んだ唾液が患部に入り、細菌感染することを防ぎます

歯の根の中をきれいに消毒して密閉する必要がある根管治療では、根管内に細菌を含んだ唾液が流入してしまうと細菌感染を起こして悪化させてしまう可能性があります。

保険診療の根管治療では、ラバーダムを使用する場合もありますが、少なくない歯科医院では未だにガーゼなどで唾液を防いでる場合があります。ガーゼは水分を通してしまうため、唾液が根の中に入りやすい環境になります。

当院の根管治療では、ゴム製のシートでできたラバーダムを使用し、治療する歯以外を全て覆い、歯の根の中に唾液が入り込むことを防いでいます。

マイクロスコープを活用した根管治療

歯の根はとても細く、また光が届かない暗い根の中を治療する必要があります。

保険診療の根管治療では、歯の根の入り口だけを見ながら手さぐりで治療を行いますが、その入り口は歯の奥深い場所に位置しているため肉眼では確認することができません。またしっかりと汚れを落とせているかを直接見て確認することができないため、何度も消毒を繰り返す必要があり、治療期間が長くなる場合があります。

マイクロスコープを活用することによって、視野を20倍に拡大し、見たい箇所に光を通し、肉眼では見えない根の先端の細部まで、しっかりと確認しながら治療を行うことができるようになります。

柔らかく折れにくいニッケルチタン製の切削器具の使用

根管治療をする上で、根管の清掃や根管を広げる形成はとても重要です。根管は人によって形状や数が異なり、湾曲していたり、分岐していたりすることもあります。その複雑な根管を綺麗にし、形成するためにはファイルやリーマーといった専用の先端がやすり状になった器具を用いて行います。これらの器具は、ステンレス製やニッケルチタン製などの素材があります。

保険診療ではステンレス製の切削器具を滅菌して使用しますが、当院の自由診療の根管治療では柔らかく折れにくいニッケルチタンファイルを患者さん毎に専用使用しています。ニッケルチタン製のファイルは、ステンレス製のものよりもコストが高くなりますが、その分精度のある根管治療が可能です。

封鎖性や殺菌作用のあるMTAセメント

MTAセメントとは、歯科治療に使用するセメントで、封鎖性や殺菌作用などの特徴があります。
当院の自由診療の根管治療では、歯髄を守るための根管充填時に使用をしています。

MTAセメントは歯に接着し、固まると膨らむ性質があるため、根管内の隙間が埋まることにより、細菌が繁殖しにくくなります。また、MTAセメントは強アルカリ性の材料のため、残った細菌を死滅させることができます。

根管治療で治らなかった場合の外科処置

歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)

通常の根管治療では治療が難しい場合に、歯根端切除術という治療を行います。麻酔下で歯ぐきを切開して感染が残存している部分の除去と消毒を行い、薬を詰めて細菌感染を防ぐものです。歯根嚢胞を取りだした場合、その部分には自然に骨が形成されていきます。

再植術(さいしょくじゅつ)+歯根端切除術

歯根端切除術の必要があるケースで、骨が厚い下顎の奥歯など、歯ぐきの方から治療を行うのが難しい場合に行われます。麻酔をして一度歯を抜き、抜歯した穴から歯根嚢胞を取り出してから、抜いた歯の再植術を行います。抜歯時に歯が折れる可能性がある場合や、根が曲がっているなどで抜歯が難しい場合は、この治療が行えないこともあります。

部分抜歯

1本の歯の一部分を抜歯する治療です。奥歯には根が2~4本あります。その中で、歯根嚢胞のある1本の根だけを部分的に抜歯して治療します。残った根は被せ物を装着したり、ブリッジの土台にすることもできます。

根管治療後の歯にはセラミックを使用して歯の形を整えます

ファイバーの土台を活用して歯の破折を防いでいます

歯は神経を除去すると栄養が行き届かず歯質がもろくなって、割れやすくなります。

グラスファイバー製の土台は、歯の破折を防ぐだけでなく、白く透明感のある色のため天然歯に近い光沢があり見た目も良く、金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配もないため身体にも優しい素材です。
また、弾力性があり、噛む力に合わせてしなやかに曲がるため、歯根に過度な負担がかからず、破折や割れを防ぐことができます。

保険診療で使用される金属製の土台は、金属イオンが溶け出して体内に蓄積し、長期的にもアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

接着剤を使用し、セラミックをしっかりと固定し細菌の侵入を防ぎます

歯の中には、象牙細管と呼ばれる細菌が侵入する可能性がある細い管があります。細菌がこの管を通って歯の内部に入ると、虫歯や根の炎症を引き起こすことがあります。

そこで、根管治療では、歯の中をきれいに掃除した後、歯とセラミックの間に接着剤を塗ってしっかりと固定します。これにより、象牙細管をふさぎ、細菌の侵入を防ぐことができます。

セラミック冠で被せ物の劣化を防ぎます

保険診療で使用される銀歯は、口の中で錆びたり、金属イオンが漏れ出したりすることがありますます。これにより、歯や歯茎に悪影響を与えたり、見た目も目立ちます。

セラミック冠は、銀歯とは異なり、劣化しにくく、変色もしません。また、歯とセラミックの間に隙間ができにくいため、虫歯の予防にも繋がります。セラミック冠は、天然の歯に近い透明感や色彩を再現できるため、見た目も良いです。

根管治療の痛み

根管治療中の痛み

根管治療の際に強く痛みを感じることがあります。その場合には、治療前に麻酔をした上で根管治療を行います。根の中に汚れが残ると、痛みがいつまでも取れなかったり、再感染を起こして再度根管治療をすることが必要になります。痛みにご不安がある場合にはお気兼ねなくご相談ください。

根管治療後の痛み

根管治療を受けた後、痛みを感じる場合があります。これは根の先に溜まった膿が根管治療を受けたことで体外に出ようとしている状態です。歯ぐきが腫れて痛みが出ることがあります。腫れや痛みを強く感じる場合には歯科医院で膿を出す処置を行います。腫れや痛みが出た場合には、ご連絡ください。

根の中に薬を詰めた後の痛み

消毒した根の中に薬を詰めますが、再感染の原因となってしまう空気が中に入らないように根の隅々まで薬剤を詰める必要があります。そのため、詰める薬剤は圧をかけながら入れていきます。この圧により、痛みが出る場合があります。患者さまによりますが、大体のケースで数時間から数日で治まりますので、その間に痛みを強く感じる場合には処方された痛み止めを飲みます。

根管治療後、痛みが長期間つづく

免疫力低下などにより治ろうとする力が弱い場合や、小さな亀裂が根の先に入っている場合には、根管治療後に鈍い痛みが長く続くケースがあります。痛みが解消するまで根管治療を続けていると、細菌が入るリスクが高くなり悪化しやすくなってしまいます。そのため、根の中をきれいにし、薬剤を詰めてから経過観察して、外科的な処置などの検討をします。

根管治療中、注意すること

治療中の歯で噛まないようにしましょう

根管治療中は歯の内面がむき出しとなっている状態です。そこに噛む力が加わると仮の蓋が取れたり、歯が欠けたり、割れてしまう場合があります。また、噛んだ刺激で痛みを感じる場合がありますので、できるだけ根管治療中の歯では噛まないようにしてください。

治療の間隔を空け過ぎないようにしましょう

根管治療に通っている間に忙しくなり、次の治療までの期間が空いてしまうと、仮の蓋のすき間から細菌が入り込み、周りの骨を溶かしてしまう場合があります。その場合、溶けた周りの骨が治るのを待って治療を進める必要があるため、治療回数や期間がさらにかかってしまうことになります。また、その歯を抜歯をしなければならない状況になることも考えられますので、治療間隔を空けないようにしましょう。

根管治療後の歯の変化

変色・歯の色が黒ずんでいきます

神経を抜いた歯は、いわば死んでしまった状態ですが、すぐにだめになるわけではありません。しっかり補修してきちんとしたケアを行い、ある程度の強さを保つことができます。ただし、神経があって生きている歯と異なり、死んでしまった歯は老廃物が排出されないため中に溜まっていき、やがて黒ずんでいきます。

破折・歯が割れやすくなります

歯の神経がなくなると歯の中の水分が失われることによって、歯が弱くなります。噛む力が強くかかると、歯が割れやすくなってしまうため、神経が残っている歯に比べると、根管治療を受けた歯の寿命は短くなります。

再発しやすくなります

根管治療後は、根の先の膿が再発する場合があります。また、治療回数を重ねるごとに再発しやすくなるため、できるだけ神経を残し、最初の段階できちんとした根管治療を受けることがとても大切です。

根管治療後の治療法

プラスチックなどの詰め物

プラスチックなどの詰め物による治療は、自分の歯を見える形でできるだけ残したい方にご提案しています。ただし、噛む力が奥歯ほど強くかからない前歯などには良い治療ですが、失った部分が1/3程度でないとできません。歯がそれ以上失われている場合や、変色が気になる場合には、土台を立てて被せ物を装着するといいでしょう。

被せ物

治療した歯をできるだけ長く使っていくために、歯が割れないようにすることが大切です。特に、噛む際に大きな力がかかる奥歯は割れなどを防ぐため、土台を立てて被せ物を装着する必要があります。

根管治療が必要な症状

虫歯が進行し、強い痛みを感じる場合

進行した虫歯が歯髄の神経に達すると、歯がしみたり、強い痛みを感じます。この痛みを治療には、麻酔を施して神経を取る抜髄(ばつずい)を行い、その後、根管治療で根の中を消毒し、薬を詰めて細菌が入らないようにする必要があります。

神経が死んでいる・神経がないのに噛んだ時に痛みが出る場合

歯の神経は、虫歯や、歯をぶつけた際の打撲などで死んでしまう場合があります。死んでしまった神経が腐り、その細菌が根の先に達すると噛んだ時の痛みという症状が現れます。その際は、根管治療で根の中を消毒し、治療します。
また神経のない被せ物をした歯や差し歯で痛みがある場合があります。神経のない歯はばい菌に感染しやすく、膿が溜まっていることがあります。その場合も根管治療で根の中を消毒し、治療することができます。
白いできものが歯茎にできた際にも、膿がたまっていることが原因である場合があるため、同様に根管治療で治療ができます。

歯ぐきが腫れて痛む場合

身体の抵抗力が疲労やストレスなどで下がった際に、歯ぐきが腫れたり、痛みを感じることがあります。根の先に溜まっていた膿が急性化して症状が現れることがあります。この場合、腫れを引かせるなどの応急処置を行って、症状が落ち着いた後に根管治療を行い、膿の原因となっている根の細菌を消毒し、治療をすることができます。

根管治療

前歯 小臼歯 大臼歯
金額 ¥88,000~¥110,000 ¥132,000~¥165,000 ¥176,000~¥220,000
外科処置費用 ¥80,000~¥150,000
※処置内容および使用材料により費用が変わります
治療期間目安
/
治療回数目安
1日~1ヵ月/1~4回
※治療期間や回数は症例によって異なる場合があります
リスク・副作用 根管治療後に、術後性疼痛として、歯や歯茎に一時的な痛みや違和感が生じる場合があります。
また、補綴物は噛みしめが強い方や強い衝撃で割れる可能性があります。

※料金は税込みです。

~矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について~

最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、
それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりする事が重要です。 また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
矯正装置を誤飲する可能性があります。
装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
装置が外れた後、現在の噛み合わせにあった状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。
その場合、再治療等が必要になる事があります。 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻す事は難しくなります。